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クリスマスプレゼント [食道がん]

12月25日(火)
 4年8カ月ぶりの更新となる。ということは、またまた記録しておく必要が出てきたからだ。


 3度目のがんを患った。今度は食道がん。胃がん、甲状腺がんはもう8~9年前の発覚だから転移ではない。調べてみるとちょっとめんどくさい相手のようだ。胃がんのときは誕生日、そして今回の食道がんはクリスマス。なんか記念日づいてるなあ。それにしても、冗談ではすまされないプレゼントを2回ももらうなんて…


 胃がん術後検診に年1回通っているUクリニックで、19日(水)に経鼻胃カメラで検査を受けた。U先生が「食道に何かありますね。組織を採って調べましょう」といつものように穏やかに言った。

 診察室に移り、画像を見ながら説明を受ける。鼻腔入り口から38センチのところでカンジタ菌が少し繁殖している部分の一部を示し「ここです」。よく分からなかったが「悪性ですかね」と尋ねると「その可能性はありますね」と言われた時点で覚悟を決めた。検査結果が出るのは週明けで、年末の忙しい仕事の合間を縫って再び来院したのは25日(火)の午後4時すぎだった。


 診察室に入ると、まずはU先生が「忙しいところすみません」と切り出し「がんでした」と告知された。画像を示しながら「ここです」

「3センチぐらいですか」

「いやあ、そんなにはありませんよ」

素人目ではどうも腫瘍には見えない。

「2センチ×2センチぐらいでしょうか?」

「そうですねえ…。これぐらいで粘膜内にとどまっていれば内視鏡手術が可能ですね」

こうなったら不幸中の幸いとして、がんが浸潤していないことを祈るしかない。

 

 治療を希望する病院を尋ねられたが分かるはずもないので、お任せした。U先生はまず「北の方の病院は嫌でしょう?」と言ったが、これは胃がんを手術したもののその後いろいろあって通院をやめた病院のことだ。U先生は大学病院勤務の経験があるせいで顔が広く、多くの総合病院の外科医師をけっこう知っているようだったが、内視鏡手術の実績などから大学病院を勧められた。慌ただしい年末のこの時期だが安心させるためだろう、「今から紹介状を書きます」と気を使ってくれた。


 しばらくして診察室に呼ばれ、紹介状とデータ(たぶんCD)入りの封筒を渡された。

「本来なら何度か面倒なやり取りをして予約には手間取るのですが、私が直接電話をして時間を決めることができました。医師もスタッフもしっかりしているので、とても心強いと思います」

 治療法の話になり、まず超音波内視鏡で深さや広がりを調べるという。そして可能であれば内視鏡での切除、そのあと放射線化学療法になると言われた。もっとも照射しやすいところにがんがあるらしい。もし広がっていたら外科手術になるだろうが、胃が半分しかない自分はどうなるのか不安がよぎる。


 最後に気になることを聞いてみた。

「酒は飲まない方がいいとは分かっているんですが、忘年会がいくつか入っていて…」

「いいんじゃないですか。悪さはしないでしょ」

「ステージはどれくらいでしょうか」

「一番早いやつだと思います。そうあってほしいですね」

ホッとした。U先生にはとても感謝している。


 とはいえ、不安はいっぱい。これからいろいろな問題をクリアしなくてはならない。どうなることやら。


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